まもなく5月場所,そんな時に「乱暴」「病院送り」と言う言葉が・・・.
朝青龍と白鵬が乱暴出げいこ、病院送りも(読売新聞)
http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__yomiuri_20070501i514.htm
以前から上位力士が乱暴な稽古で苦手な下位力士に恐怖心を植えつけていると言われますが,
果たしてどうでしょうか??
白鵬は綱取りを掛け,朝青龍は横綱としてそれを阻止したいところでしょうが,
今回報道された「白鵬の駄目押し連発」や「朝青龍の病院送り」は気になるところです.
昭和20年代前半,二所ノ関部屋は猛稽古でならし,「あすこに出稽古に行ったら壊される」,
「あれじゃ新弟子が逃げ出しても仕方ない」と言われたほどだったとか.
その中でも関取に成り立ての力道山(後のプロレスラー)が,まだ取的だった頃の初代若乃花や
琴ヶ濱を張り倒し,土俵に叩きつける.しかし若乃花も琴ヶ濱も口を切ろうが,髪が乱れようが,
「もう一丁!!」と這い上がって立ち向かっていく・・・,それは傍で見ていて「死ぬんじゃないか・・・」と
心配するほどの激しさだったといます.
また初代若乃花の流れを組んだ藤島部屋(現貴乃花部屋)でも「顔から落ちろ!!」と教えられていたそうです.
この位の稽古を今では朝青龍と白鵬しかこなせない,と言うことなのでしょうか??
最近「日本人力士の稽古量が足りない」と指摘する方もいるようですが,
ケガをさせないで相手を倒す,相手に倒されても受身でケガをしないと言うことはないのでしょうか??
一方で栃若時代の後,大鵬が台頭してきますが,元佐賀ノ花の親方は大鵬が稽古中にケガをしては
困ると言うことで,荒稽古でならした琴ヶ濱が胸を出す(稽古の相手をすること)を嫌がったと言います.
しかし「こうなったら,こう」と理詰めで指導し,スパルタ的もあったそうですが,
大鵬は親方の教えを素直に受け入れ,人の何倍も努力と稽古をして「負けない相撲」に
磨きを掛けていったそうです.
わざわざ荒稽古で相手にケガをさせずとも,大鵬の様に強くなって欲しいと思います.
そもそもケガをしない相撲を身に付けるために稽古しているんじゃないか??とも思いますしね.
またかつての横綱・大関ではよく後輩力士を可愛がった(胸を出して鍛える)そうで,
そんな縁から・・・,
・玉錦が自身を破って優勝した双葉山を祝いに紋付袴姿で立浪部屋へ出かけた.
・玉乃嶋(後の横綱玉の海)が大鵬から金星を上げたあと,大鵬の支度部屋に出かけ,
「ごっつぁんです」とお礼を言った.
・初代貴乃花が若い頃,途中休場中の深夜呑んだくれた時,ジョギングする横綱玉の海を目撃して
我に返った.
・初代貴乃花が千代の富士に「体重を増やしたいなら禁煙しろ」と助言した.
と言う話がありますが,朝青龍にも
・第31,32代木村庄之助の最後の裁きの後,引き上げる花道で待ち受けて,
懸賞金の一部や花束を渡して労をねぎらった.
・モンゴルに土俵入りに出かけた際,先導の第33代庄之助に大変気を遣って歓待した.
と言う礼儀を重んじ,大先輩を大切にしたという話があります.
横綱・大関は協会の「顔」,後輩・下位力士の「見本」「憧れ」だと思います.
また身の回りの世話をさせながら指導し,強くする義務もあります.
朝青龍にはせっかくの好評価を,相手にケガをさせるようなことで落として欲しくはありません.
白鵬もただ「勝つ」だけではなく「驕らず」の精神を大切にして欲しいと思います.
そして千代大海や,琴欧洲,魁皇と言った他の大関陣を刺激して,夏場所を盛り上げて欲しい.
参考文献・サイト
・一以貫之 29代木村庄之助(桜井春芳)著 高知新聞社刊
ISBN4-87503-345-1 C0075
・大相撲と歩んだ行司人生51年 33代木村庄之助(野澤要一)・根間弘海著 英宝社刊
ISBN4-269-91003-8 C8095
・大鵬幸喜 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%B5%AC%E5%B9%B8%E5%96%9C
・玉の海正洋 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%AD%A3%E6%B4%8B
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